梅雨時はスカッと晴れ渡る日が少ないので、ついついカメラを持ち出す機会が減ってしまいます。
しかし、この時期にしか撮れない被写体があるので、梅雨時こそカメラを持って外にでるべきです。この時期にカメラをしまいこんでいると高いレンズにカビが生えてしまいますよ!
梅雨の雰囲気を写し撮るのに欠かせないスパイスを三つ紹介します。
梅雨の写真撮影には霧吹きを携帯する
梅雨だから、雨っぽい、雰囲気のある写真が撮れるだろう・・・。
なんて、カメラ片手に手ぶらで撮影に行っても、おそらく、満足のいく写真が撮れることは少ないはず。大人が時間を使って取り組むからには、それなりの結果を求められます。(笑)
梅雨に撮影に行ったら、やっぱり雨粒とかが写真に写っている必要があります。でも、カラッカラに乾いていたら写真にすることができませんね。こんな時は恥ずかしげもなく霧吹きでシュッシュしましょう。運良く蜘蛛の巣とかを見つけたら霧吹きタイムの始まりです。念入りにシュッシュしましょう。これ、最初はちょっと恥ずかしいです、でも結果を求められているので開き直るしかありません。(笑)
蜘蛛の巣も霧吹きを使えば立派な被写体になります。
梅雨を代表する花、紫陽花にも霧吹きで水滴をつけます。
私は、百円均一ショップなどで売っている、手のひらに収まる大きさの霧吹きを携行します。
霧吹きで水滴をつけるのは、できれば他の人に教えたくないくらい、使える小技。写真をグッと引き立てるスパイスになってくれます。
下の写真は、逆光に輝く紫陽花に霧吹きで細かな水滴をつけています。水滴でハイライトをつくることができるのでコントラストもつき、花をみずみずしく輝かせることができます。
虫の目になって被写体を探す
本格的な夏を控えた梅雨どきは、植物は若草色で透明感があります。昆虫は、この時期小さな個体が多く、まだ透明な身体の小さなカマキリなどは最高の被写体です。
ぜひ、マクロレンズをカメラにセットして、紫陽花の葉陰に座り込んでみてください。虫になったつもりになって身をおくと、どこにでも小さな生き物の姿を発見することができます。
なかなか見つけられませんが、運良くカタツムリに出会えたら、携行している霧吹きで湿り気を与えてあげましょう。サッと霧を吹いただけでカタツムリは見違えるほど元気で活発になります。
とにかく早起きをして撮影に行く
これは梅雨時に限ったことではありませんが、写真は早朝から撮るにかぎります。
他にも早朝撮影のメリットはあるかもしれませんが、私は以上の三つをメリットだと考えています。
人が少ないので撮影しやすい
人が多い場所でカメラを構えているのは少し苦手です。
ましてや、晴れた日に霧吹きで一心不乱に何かを濡らしていたり、紫陽花の株のなかに首を突っ込んでいたりする姿を知り合いに目撃されたくありません。
他には、陽の光が斜行するので、影がつきやすくコントラストが出来るのも写真を撮るうえでは有難いことです。
色温度の変化を撮影出来る
陽の昇る前の時間帯は色温度が高く、写真は青っぽく写ります。逆に日が昇ってしばらくすると色温度が低くなり、写真はアンバーが勝ってきます。(陽が昇りきると普通の色温度になる)
日の出前の青っぽい写真は、ちょっと幻想的な雰囲気になります。
日が登り始めると、逆に色温度が低くなるので、一気に温かみのある色合いに変化します。
ノンビリ撮影しても暗くならない
早朝だけではなくて、夕方も色温度の変化は逆ですが同じように写真撮影に適しています。
しかし、ピントがどうの、絞りがどうの、とカメラをいじくっているうちに、あっという間に暗くなって写真にならなかった経験が数知れずあります。多少、シャッターチャンスを逃してもドンドン光の量が増えてくる早朝に写真撮影をすることをお勧めします。
まとめとして
2014年は梅雨に入った途端に、まとまった雨が降っています。今朝は、梅雨の貴重な晴れ間を利用して、紹介する写真を撮影してきました。
多摩境の遊歩道はランニングも有名ですが、ちょっと立ち止まることで、意外な被写体に出会うことができます。たまにはカメラを持って散歩してみてはいかがでしょうか。
たまたま、紫陽花に首を突っ込んで、しゃがみこんでいる人を見かけたとしても、どうぞ、そっと通り過ぎてください。
その人は、きっと結果を出そうと、必死になっているはずなので・・・。(笑)
今回、撮影に使ったレンズはタムロンの単焦点マクロ、よく使ってます。
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