住宅購入を入り口とすると
出口は住宅を売却すること
マンションや一戸建てといった、
自宅を購入するときは意識することが少ないのですが、
不動産は、いつか売却するときがきます。
個人の自宅を売却するとき、
売り出してから、実際に売れて、お金に換わるまで
思ったよりも時間がかかります。
売出しから契約までの期間
多摩境のマンションにおける「売出し」から「契約」までの期間は
- 最短:3日
- 最長:251日(約8ヶ月)
- 平均:71.65日(約2ヶ月)
抽出データ:52件
物件種別:中古マンション(区分所有建物)
物件最寄:京王相模原線「多摩境」駅を最寄とする
成約データ:平成22年10月20日~平成24年10月21日(直近2年間)
出典:REINS(公益財団法人東日本不動産流通機構)
上記、データは売出しから契約までの期間を示しています。
契約後、買主が住宅ローンを利用する場合は、さらに1ヶ月ほど待って決済引渡しとなります。
つまり、平均でも3ヶ月以上は売出しから現金化までに時間を要しています。
加えて、まだ成約に至っていない物件においては、既に1年半以上売り出しているマンションもあります。
売りたいとき、すぐに売れないものは資産ではない?
株式や債券、商品相場などを扱う
金融の世界では流動性リスクという言葉があります。
流動性とは?
資産と資産を交換する行動において、資本が損失する度合いを指して、損失の少ないものを「流動性が高い」、多いものを「流動性が低い」と定義している。これらは、資産の価値がどの程度確実性を保持しているか、資産がどの程度の規模の市場を形成しているかに依存する。
流動性(経済学):出典「Wikipedia」
株式相場で見たとき
一部上場企業で株式の発行数が多く、
毎日、売り買いが頻繁に行われている銘柄は
流動性が高く、リスクが少ないと言えます。
ジャスダックなどの株式市場で発行株数も少なく、
市場で売り買いがない日があったりする銘柄は
流動性が低く、リスクが多いと言えます。
資産として持っているのは
流動性の「高いもの」と「低いもの」どちらが優れているでしょうか?
当然、流動性の高いものが資産としての価値は高いといえます。
いつ、お金に換えられるか分からないものを資産として保有することは危険ですね?
まとめとして
自宅を購入するときにも注意を払う必要があります。
しかし、購入した後も周辺の不動産状況などに注意し
自身の保有する資産の流動性を気にかけるほうが良いでしょう。
マンションなど、日常の管理体制や組合全体で資産価値向上の取り組みをしている場合もあります。
中古マンションの購入者に選ばれやすい環境を整えていくことは、市場流動性を高めることに直結します。