稼ぐ力を磨くことでしか変わり続ける将来を行き抜くことはできない。

私には三人の娘がいます。
「世界を変えるような、立派な人に育てたい」とまでは言いませんが、せめて食うに困らない程度の生活が出来るようにしてあげるのが親の務めかと思います。

私の両親は、地方公務員をすでに定年退職して悠々自適な(実態は分かりませんが)年金暮らしをしています。

  • リタイアした両親の世代
  • 私たち現役で働く現在
  • 子ども達の働く未来

過去・現在・未来の生活と働き方の変化について。
これまで目の前に靄がかかるように漠然と「なにかが変わってきた」と感じていました。

終身雇用と賃金上昇の幻想

私たち現役世代と、リタイアした人たちの雇用のされ方は、すでに変わってしまいました。

成果主義という言葉も懐かしい響きですが、終身雇用というイデオロギーは完全に失われているでしょう。
あわせて就業(在籍)年数による賃金の上昇する給与体系も現実的ではなくなってきています。

最も理想的で合理的だと考える雇用形態は、野球選手の年棒制だと思っています。
野球だけではなく、他の仕事においても50代・60代は、30代・40代に比べてパフォーマンスが落ちるでしょう。
長くは続かないのであれば、脂の乗り切った時期に「稼げるだけ稼いでおく」ことは合理的です。

雇用される側だけでなく、雇用する側にとっても、個人のパフォーマンスに応じて報酬を与えることは歓迎すべきことでしょう。
履歴書や職務経歴書だけで、その人物の給与を決めるのではなく、昨年度の仕事の成果に応じて報酬を払うシステムに出来れば、リスクを回避することが出来ます。

IT革命が雇用を変えた

今、アジアで日本人を雇う企業の多くが、彼らに日本向けの仕事を担当させています。仕事内容は、営業事務や資料作成、データ入力、コールセンター業務などです。給与は現地社員よりは高いし、現地で生活するには十分な学ですが、日本で同じ仕事をする人に払わねばならない額よりは、安いレベルです。
「未来の働き方を考えよう/ちきりん」より

アメリカ企業のコールセンターは、インドに置いていることが珍しくないことが知られています。
さらに、製造業は生産コストの安価な国に進出して、その国の賃金が次第に上昇して、人件費抑制のメリットを得られなくなれば、次の国を目指します。

水が高いところから低いところに流れるように、ITによるグローバル化によって狭くなった地球上を移動していきます。
自然、競争原理が働くことから、これまで賃金の高かった先進国の賃金は下がり。反対に途上国の賃金は上昇します。結果的に世界中の賃金がフラット化するでしょう。

個人で稼げる力を養うことが重要

先進国の一角である日本の企業に雇われている限りは、賃金が下落していくことを受け入れざるを得ないでしょう。

それが受け入れがたい人には個人で稼ぐことを追求する道もあります。

これまで人気の高かった職業の弁護士や医者なども、資格をとっただけでは将来に渡って稼いでいくことは難しいでしょう。
しかし同じ資格を取得しても、専門性の追及や他の能力と組み合わせることで需要を掴むことができます。

いずれにしても、個人の能力を発見し、その能力をどうやったらお金に換えていくことができるのか。
このポイントを発見できれば、将来の収入が見込め、豊かな生活を過ごすことができるでしょう。

本書を読んで、私達のこれからの働き方と、子ども達に何を学ばせるべきかが、靄の向こうに見えてきた気がします。

まとめとして

結果的には気付きとマネタイズに終始するのかもしれません。
個人的には、いくつかの別々の収入源を確保して、それらを少しずつ積み上げていくことが最適だと思えます。
今後、娘たちに伝えていくことができるのか、少々不安が残ります。