社長になりたくない若者増える。働くことの意識調査から分かること。

平成25年新入社員の労働に関する意識調査が興味深いです。


2013年6月28日「朝日新聞」38面

とりあえず、社長になりたい人は過去最低の水準。少なくともこれから入社しようとする企業に多くを求めていない姿勢がうかがえます。

個を磨く時代の象徴か?


平成25年新入社員働くことの意識調査より

これから入社する企業は、どのような理由から選んだのか?新入社員の働くことに対する意識の推移が顕著です。
「能力・個性が伸ばせる」が右肩上がりに伸張しています。一方、将来性を理由に会社を選択している新入社員は減少しています。

小泉政権下の改革が端緒となり、労働の現場には成果主義が導入され、終身雇用神話は事実上終焉を迎えました。自分より上の世代が、労働環境の変化に振り回されているのを目の当たりにして、所属する企業の成長よりも個人のスキルを重視するようになってきていることが伺えます。入社する企業の将来性を重視していないのであるから、自分がその会社の社長になりたいという人も少なくなって当然です。

一方でプライベートに重きを置かない

長引く不況を受けての影響からか、個人の生活を重視する傾向は減少しています。就職活動で苦労を続け、社会の厳しさを身にしみて知ることになっているのかもしれません。

最近の若者は「車に乗らない」「お酒を飲まない」などとも言われています。生活を重視しない若者が増えていることと、若年層の消費離れは相関性があると考えます。

まとめとして

思えば、今年入社してきた若者は、生まれてからずっと、不景気だ、デフレだといわれて育っています。
どうすれば、この世代が安心して消費することができるか。入社した企業で活躍の場を得て、社長を目指すような空気になるか。少し先を歩く世代である私達の果たせる役割も大きいと考えます。