国公立大進学率、世帯所得が影響の報道。格差社会の固定化が加速する

国公立大学所得の影響▲2013年5月16日「朝日新聞」より

当然の結果といえばそうなのかもしれません。
親の年収が子供の大学進学率と大学のレベルを左右してる様子が鮮明です。

家計にとって教育費の負担割合は年収が低ければ低いほど重くのしかかってきます。

こんなに上がっている教育費

国立大学授業料の推移▲「国立大学授業料・奨学金の現状と将来」より

自分が親に与えてもらった、教育を受ける機会などを、次の世代である子供に対しても、同じように与えていきたいと考えるのは、日本人の持っている暖かい情景だろう。
しかし、国公立大学の教育費でさえ急カーブで上昇をしていることが分かる。家計の教育に占める割合は相対的に高くなり続けているといえる。

娘の教育は学力よりもブランド・イメージ優先?

所得階層別進路▲東京大学、小林雅之「高校生の進路選択の要因分析」より

古いデータで恐縮ですが、親の年収が子供の進路にどれほど影響しているかを示すデータがあります。興味深い点として、家計所得があがるにつれて私立大学への進学率が上昇しています。特に女子の場合、顕著にあらわれています。
家計に余裕があればあるほど、私立大学の持つブランドイメージなどを重視していく傾向が見てとれます。

まとめとして

年収の低い家庭の子供は十分な教育を受ける機会を与えられず、いい大学に行くことができなくなる。
格差の固定化になりかねないので心配です。

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