結果が出せないグループを稼げるチームに変えるジャイキリの流儀

「それは私の仕事ではありません」

あなたの所属する組織で、こんな発言をする人はいないだろうか?
私はこれまで所属した会社などで、少なからずこういう人は存在した。
これはチームワークの始動スイッチが入っていないグループで横行するフレーズだという。

DFは相手の攻撃防ぐのが仕事・・・
FWはゴール狙うのが仕事。
それは最低限の役割・・・役割をおろそかにしてたらゲームは成り立たない。
でも、組織として差が出るのは、個々がどれだけ役割以上のことが出来るかだよ

ジャイアントキリングという言葉をご存知だろうか?
サッカースラングで「大金星」「大番狂わせ」のことで、弱小チームが強豪チームに勝つことを言います。

カリスマ的なエースが不在のチームで、周りの期待値を超える成果を出す。
これをサッカーのチームマネジメントにみています。

そもそもグループとチームの違いは?

「仲良しグループ」って言うけど、「仲良しチーム」とは言わない
「日本代表チーム」とは言うけど「日本代表グループ」とは言わない
「チームワークがいい」とは言うけど「グループワークがいい」とは言わない

明確な定義はありませんが、一般的なイメージは上記の通りでしょう。
「グループ」は単なる寄せ集めや、個人の集団を指し、
「チーム」は各個人が集まることにより化学反応を起こし、より大きな力を発揮する
「グループ」が成長して「チーム」になると考えることが出来ます。

良いチームの成長法則は?

チームの成長法則
「70点のグループ」が
「赤点」を経て、
「120点以上のチーム」に変身する。

70点のグループは単なる集合体であって、互いに遠慮・牽制しあって大きなパフォーマンスを発揮できる環境には無い。
120点以上のチームをつくるうえで最も大事なことは、一度ぶっ壊して再構築したほうが手っ取り早いということ。

ぶっ壊す過程と混乱の中で、個々に衝突を繰り返し、目標を共有し、お互いの能力を認めることが出来る。
この段階を経ることなく「息の合ったチーム」をつくることはできません。壊す過程を恐れると元の70点グループに逆戻り。

トップマネジメントとの目標の共有も重要です。
混乱期だけを目にすると、ひどい組織の状況に急いで解体や収束をしようとするトップマネジメントもいるでしょう。
これから、どういうチームに成長していくか、ビジョンを共有しておかなくては、短期で結果を求められる現代においては解任されかねません。

120点のチームが得られるもの

  • アシスト力が効いていて、全体の生産性があがる
  • 自ら考え行動するチーム
  • 夢中で遊ぶ面白化力

アシスト力についてはサッカーを例にとると分かりやすい。
日本の代表選手、長友佑都。彼はディフェンダーでありながら、ペナルティエリア内にドリブルで侵入した割合は日本代表中トップであるという。
また、自陣のゴールが脅かされた場面で、そこまで戻っていたのかというフォワードに助けられたケースもこれまで多くあった。

それは私の仕事ではありません
チームのメンバーからこんな発言があることはおかしなことなのです。

今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則「ジャイアントキリング」の流儀

まとめとして

今回紹介したチームマネジメントは、
今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則 「ジャイアントキリング」の流儀
という書籍から紹介しました。

著者である仲山進也は楽天株式会社、楽天大学の学長であり、チームビルディング理論の先駆者。
本書は週刊誌「モーニング」に連載されているサッカー漫画「ジャイアントキリング」に描かれているチームマネジメントに共感。

チームビルディングをサッカー視点・「ジャイアントキリング」視点にフォーカスした興味深い書となっています。

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