あなたはヤフーオークションやアマゾン等で絶版になっている本やCDなどを購入したことがありますか?
2年前くらいに大ヒットしたCDが1円で売っていたかと思うと・・・
10年以上前のCDが1万円以上で売っていたりします。
実は自宅を売り出すときにも同じような理由で高く売れたり、逆に安くなってしまったりします。
何故、こんなことが起こるのでしょうか?
売り物が減れば価格は高くなる
これから、買う人を需要として、売る人を供給とします
- 需要が100—-供給が100
これは、適正な価格で売れるでしょう。
- 需要が100—-供給が5
この場合、価格が一時的に高騰します。
しかし、いずれ適正な価格に戻るでしょう。なぜなら供給サイドが供給量を増やすからです。CDの場合、新たにプレス(重版)することです。- 需要が5——供給が100
供給過多の状態で価格がひどく下落しますね。
CDなど供給量を調整できるものであれば、少しずつ適正価格に戻ることもあります。- 需要が5——供給が1
価格が上昇します。しかも高い価格が長期間続くことが予想できます。
これは、たとえ需要があったとしても、供給サイドが、たった5つしかない需要に対してイニシャルコストをかけてまで供給量を増やさない為です。
CDの場合、たった5枚プレスする会社はありませんよね!
高く家を売りたい場合
日頃から「なるべく家を高く売りたい」とお客様に言われます。
私も売主様としては当然のことと思います。
しかし、これまでインターネットの取り引きを例にあげて説明してきましたが、
家の値段は不動産会社が決めるものではありません。
神の見えざる手
市場経済において各個人が自己の利益を追求すれば、結果として社会全体において適切な資源配分が達成されるとする考え方。スミスは個人が利益を追求することは一見、社会に対しては何の利益ももたらさないように見えるが、各個人が利益を追求することによって、社会全体の利益となる望ましい状況が「見えざる手」によって達成されると考えた。スミスは、価格メカニズムの働きにより、需要と供給が自然に調節されると考えた。
アダム・スミス著『国富論』の第4編第2章に現れる言葉。(Wikipedia)
経済学の格言に「(神の)見えざる手」というものがあります。
価格は市場が決めるのです。
市場にかけ離れた価格で売り出したとしても買い手は容易に現れないでしょう。
最後にまとめとして
多摩境は直近2年ほど新築マンションの建築・販売により供給量が増加していました。
また、今後2年間もさらに2棟の新築マンションが販売されることから供給過多が続くと考えます。
当社に限らず、不動産会社は売り出し価格の相談と提案をします。
しかし、これまでの不動産会社が提案する売り出し価格は「去年、いくらで売れたから・・・」
という過去の成約事例に頼りすぎていると考えます。
これからは、こういったマーケットの状況を数字に加えていくことが大変重要だと考えます。
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