金色のアクセサリーをまとった、ツマグロヒョウモンの蛹が美しい

しばらく我が家のスミレの中に蝶の幼虫らしきものを見かけていました。
黒地に鮮やかなオレンジを配したボディ、身体中につんつんと突起物を伸ばした姿は、女性が多い家中では全くもって不評でした。

しかし、美しいとは言い難かった幼虫は、金色のアクセサリーを散りばめた蛹に変身しました。

ツマグロヒョウモン蛹

合理性だけでは説明できない生命の神秘

これは、「ツマグロヒョウモン」という蝶の蛹であることを、群馬大学教授、青木繁伸氏の「幼虫図鑑」というサイトで知りました。

小さな庭先のなかでの自然ですが、神秘的な造形に感じます。

蛹なので繁殖行動の為、異性にアピールしているわけではないでしょう。なにも飾りがないよりも明らかに目立つその姿は、捕食者の目にも留まりやすいと思えます。なぜ身動きができない蛹の時期を彩る必要があるのか疑問です。

蝶に限らず、「自然界は合理的にできている」私たちは、そのように考えがちです。
合理的でないものは、自然に淘汰されていくと、勝手な解釈をしてしまいます。しかし、実際は、そうではないのかもしれません。
勿論、私の気づかない合理的な理由が、この姿に隠されているのかもしれません。
しかし、生存競争の厳しい自然界にも、ささやかな遊びが満ちていると思っていたほうが幸せな気分になれます。

まとめとして

撮ろう、撮ろうと思いつつ、幼虫の写真を撮りそびれてしまいました。来年の庭先にも来てくれることを楽しみにしています。

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