二酸化炭素を封じ込めるCCSは地球温暖化を止める切り札となるか?

豪雪

今年の記録的な豪雪は記憶に新しいところです。また、春に強風が吹き荒れる日が多くなって参りました。
最近では、頻繁に発生するために、さほど驚くことがなくなってきた爆弾低気圧などの異常気象。
これらの原因と考えられているのは、ご存知「地球温暖化」です。

主に、大気中の二酸化炭素の量が増えることで温暖化が進むといわれています。ここにきて二酸化炭素量を減らす(これ以上増やさない)技術が注目されています。

二酸化炭素を地中に封じ込めるCCS

火力発電所などで発生する二酸化炭素を大気中に放出する前に、他の気体と分離・回収し、地下に貯留するシステムの事を指します。
二酸化炭素(Carbon Dioxide)を捕まえて(Capture)そして貯留する(and Storage)–それぞれの工程の頭文字をとってCCSと名づけられています。

封じ込めるには地下1,000メートル以上にもなる必要が多く、容易に地上に二酸化炭素を染み出さないよう、様々な地層に封じ込める必要があるからだといいます。

当面、大気中の二酸化炭素量を増加させないことが地球温暖化対策としては重要です。
しかし大気中には放出されず地中に封じ込めたているので、発生する二酸化炭素の総量は増えていることは確かです。
これは将来に向かって問題の先送りをしているだけなのではないか、いつか封じ込めた二酸化炭素が大気中に放出される時が来るのではないかという疑問が残ります。

東京大学でメタン変換して再資源化を研究

CCSによるメタン生成
▲東京大学「持続型炭素循環システム工学」より

CCSにより二酸化炭素が地下に貯留される際、メタン菌という細菌を利用することにより、二酸化炭素をメタンに変換する技術を東京大学で研究しています。
メタンは資源として利用が可能なため、成功すれば「持続型炭素循環システム」の可能性が見えてきます。

まとめとして

今回紹介したCCSやメタン変換研究など脱炭素化への大きな取り組みは頼もしい限りです。
しかし私たちの生活で、ゴミの分別や節電など、地球温暖化を食い止めるための日常の小さな行動は沢山あります。

「大きな取り組み」と「小さな行動」この両輪がうまく転がっていくことが、地球温暖化対策の最も大きな力になるのでしょう。

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